歯並びがいいのに顎が痛む?

あなたは生まれつき素敵な口もとをしているかもしれません。
ひょっとしたら矯正治療やインプラント・審美治療で一見美しく見える口もとをしているかもしれません。
でも、もし顎が痛む、頬の辺りがすっきりしない、顎がカクカクする、
片方(右だけ)でしか咬みにくいなどの症状が出ているのであれば、それはなぜだと思われますか?

不眠症・偏頭痛・顎関節の不調和・顔面痛・肩こりこのような症状があるとき、あなたは口の中の問題から来ているとはすぐには思えないかもしれません。
でも実はこのことが歯の咬み合わせの問題から来ていることもあるのです。

私たちは何も考えることなく息をしたりものを食べたりします。
そのことは例えばドアーがきちっと開いたり閉まったりすることや、
ギアーがきちっと咬み合っていること、
ストレスなく機械が機能することと似ているのです。

歯科医が歯がどのように接触するかということを考えるとき、それはほとんどの場合
歯がかみ合って行ったときのいちばん最後の咬み合わせのあたり具合(Terminatic Occlusion)のことです。
この咬み合わせは多数の筋肉によって支えられており、顎の動きをスムーズにすることに貢献しています。

実際、私たちの歯はほとんどの場合32本が何も考えることなく同時に接触しています。
しかしそれが少しでも崩れると、私たちの口の機能はその不調和をすぐさま感じ取ることになります。
歯に過剰の力が掛かると筋肉や関節に異常な衝撃を与えてしまいます。そしてその状態が続くと、
口を開けたり閉じたりする時関節はカクッと音が鳴り、時には痛みを伴ってきます。

歯科医は10年も経過した歯周病を治すための診断や治療法を得るために高いレベルのトレーニングを積んできました。教育や経験によって今の問題点を除去し将来への問題点を最小限にすることも容易になったのです。

しかし、咬み合わせの問題になるとどうでしょう。必ずしも明らかになったとはいえないのです。

咬み合わせの不調和は、患者さんごとにさまざまな違った症状が見られるため治療は最後にまわされてきました。

しかし、実際には咬み合わせの不調和によって幾つかの特徴的な臨床症状が見られています。

例えば、歯の磨耗・歯の破折や亀裂・さらには歯自体が移動して位置を変えてしまったり、
歯が異常にぐらぐら動き出したりするのです。そして、このことにより咬みやすい様にかみ合わせを自然とずらして咬むようになるのです。
この状態が続けば顎関節や筋肉に負担をかけることになり複雑な問題へと発展していくのです。

歯科医がこの状態を診断し、咬みあわせがどの様になっているかを知るためのに 役に立つ方法としてバイトスプリングがあります。
バイトスプリングはプラスチックで作られ取り外したり、
作りかえたりすることができるものです。そしてこれを入れることによってあなたの完璧な仮の咬み合わせを作ることができます。あなたがそれを入れることによって快適に感じることができるようになったら、
私たちはあなたの歯をかえることによって良好な状態にもっていくこともできるのです。

快適な咬み合わせ

あなたもバランスのとれた咬み合わせを手にいれましょう。

様々な顎の動き

上下左右、様々な動きをする顎

※アニメーションで顎の動きを確認していただけます。

顎関節の機能障害

咬み合わせと顎の関係

※アニメーションで顎の動きを確認していただけます。

大きく分けて以下のような症状があります

早期接触

咬頭干渉

咬合干渉

咬合支持の喪失