舌側矯正・インコグニート

舌側矯正インコグニートの認定コースを受けてきました。今までワイヤーの見えない 裏側の矯正(舌側の矯正)というとどうしても患者さんの違和感が強く、治療時間も 異常に長く、また理想とする歯並びに改善することができないということでとてもお 勧めできるようなものではありませんでした。しかし、この新しいシステム・インコ グニートはそれらの問題点を解決してくれるものです。
インコグニートは、高解像度3Dスキャナー、CAD/CAM システム、Wire Bending Robot など、先端デジタル情報技術を駆使して作成された、完全カスタムメイドの舌 側矯正治療システムです。ブラケット、チューブ、ワイヤーは、各患者さんに合わせ て個別に作成され、結果として患者さんに快適であり、術者にも非常に予知性の高い 治療結果を達成することが可能なシステムです。
いままでブラケット(歯の表面につける金属またはセラミック)は既製品のものでし た。
また、ワイヤーは矯正医が自分で曲げて行くものでした。しかし、このシステムは治 療のための模型やレントゲンをドイツ・バドエッセンのトップサービス社に送ること により、その患者さんの歯の形に合った固有のゴールドの非常に薄いブラケットを作 って来てくれます。また、ワイヤーもあらかじめドイツの会社ですべてオーダーメ ードで作ったものが送られてきます。われわれはただそれをマニアルに従って入れる だけです。矯正治療を行うものとしては少し物足りない気がしますが、システムにの っとった確実な治療を行うことができます。ドイツ人の考えることは合理的ですごい ですね。
現在インコグニートは世界で最も普及している舌側矯正システムです。ヨーロッパ では、舌側矯正治療の70%以上を占めています。また、2011年ロンドンでの European Society of Lingual Orthodontics による歯科医の提出ケースの9割  がイン コグニートによるものでした。なぜでしょうか?その理由としては、このシステムを 採用した歯科医.がいままでの舌側矯正システムと明らかに違うアドバンテージを感じ ているからです。
日本ではそもそも舌側矯正自体が普及していませんが、その舌側矯正のなかでの普及 率がわずか15%にすぎません。患者にとっても、術者にとっても優れている方法に もかかわらずです。日本ではこのように素晴らしい治療に関しての理解が少ないので しょうか?金額的な問題もあるのでしょうか?私は私の許せる範囲のもっとも安い金 額で提供していくことにしました。何としてもこのシステムを広めていきたいと思 っております。