新しい舌側矯正(見えない矯正治療)大人の矯正(成人矯正)

DW Lingual Systems

少し前の話になってしまいましたが、今年の2月にインコグニートの発案者であるDr.Wiechmann のコースを受けに行ってきました。日本人以外に、アジア、ヨーロッパ各国から受講生が集まってきておりDr.Wiechmann の人気の高さを感じました。

さて、この聞きなれないDW Lingual Systemsですが実はコンセプトはインコグニートと同じものです。もともとDr. Wiechmann がインコグニートを開発したのですが、その後権利を3Mに譲渡しその後は3Mが販売することになりました。Dr. Wiechmann はドイツ国内で同様のシステム(DW Lingual Systems)を立ち上げ国内で展開させていたのですが2013年よりヨーロッパを中心に拡大することになりました。舌側矯正のアドヴァンスコースでしたが内容的には同じでこのシステムはむしろインコグニートの欠点を補正したさらに良好なシステムであることがわかりました。

改善点として大きな点は
1. ブラケットの歯面への接着位置の誤差が少ないという事です。
私もインコグニートを行っている患者さんで経験することですが、やはりブラケットの位置のずれがあるせいか、ただ単に与えられたワイヤー(コンピューターによるベンディングマシーンで曲げられたワイヤー)をセットするだけでは最終的な歯並びのずれが生じることがあり私の方で微調整を行わないといけない事があります。
DW Lingual Systemsではこのズレを最小限にする努力がなされていることがわかりました。

2. コストを安くすることができました。
舌側矯正を快適に行うためには歯面に貼り付けるブラケットは既製品ではなくオーダーメイドでなくてはなりません。インコグニートではこのブラケットを鋳造することによってつくりますが、DW Lingual SystemsではCad/Camにより削りだして作ります。
製作コストを安くすることができオーダーメイドの舌側矯正では従来考えられなかったコストで提供することができました。当医院での全額矯正費用80万円です。(非抜歯ケース、税別、月管理料5千円)
ブラケット製作日程も短くインコグニートで2か月半なのに対してDW Lingual Systemsは1か月です。

Dr.Wiechmannと

3. そして何よりも重要なことはDr.Wiechmannのこのシステムに対する強い思いです。
私たちの診療室でのもし問題点が起こればそれを解決すべくDr.Wiechmannを中心とするスタッフがサポートしてくれます。ですからこのシステムは日々進化し最良のものに改善されてきています。